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土壌のpHについて(2)
 私たちが庭の土と植物との関係をみるとき、およそpHは5~7の範囲で考えて差し支えありません。ただし土壌の場合、酸性、アルカリ性という表現の程度は狭い範囲で使われています。石鹸の場合は表の通りで、中性洗剤といっても土壌では弱酸性〜弱アルカリ性の範囲になっています。



 さて、植物の種類によって適正な土壌のpH領域が異なります。よく知られている酸性土壌に適した植物(A)に、ツツジ・シャクナゲ、ブルーベリーなどがあり、中性〜弱アルカリ性土壌に適した植物(B)に、ホウレンソウ、スイトピーなどがあります。しかしホウレンソウなど一部を除けば、標準的な庭土のpH領域(5.5〜6.5)で、立派な花を咲かせ、実がなります。土壌の物理的性質(保水性、排水性、団粒化)、肥培管理によって十分補うことが可能なのです。ただ、適正領域が極端に異なる植物を隣り合わせに植えると、土壌管理が難しくなるので避けた方が無難です。実際にブドウの隣にピートモスを施してブルーベリーを植えたところ、ブドウの元気がなくなり実がならなくなったという事例があるので注意しましょう。



 前回にも少し触れましたが植物が必要としている主な元素は16種類とされ、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)の主要元素の次に、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)そして微量ながら必要不可欠な元素として亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)などがあり、呼吸、代謝に深く関わっています。

 それらの必要な元素(実際には土中の水分にイオンという電気を帯びた形で存在します)がpHの違いによってどのくらい溶け込むことができるかを表したのが次のグラフです。グラフはかなり大雑把ですが、おおむね4つの形に分類しています。

  • (A)アルカリ性に近づくにつれ溶け込む量が減少する元素
  • (B)pHにかかわらずほぼ一定の元素
  • (C)アルカリ性に近づくにつれ溶け込む量が増加する元素
  • (D)中性近くで最大となりアルカリ性が増すと減少する元素

 これからもわかるようにpH領域でみると、ほとんどの庭土が各元素成分を効率よく供給することがわかります。ただし、雨やかん水によって流亡しやすいカリウム、カルシウム、マグネシウムなどを保持するためには、砂質土単体では無理で有機質に富んだ肥沃な土作りが肝要です。(つづく:いずれは当社サイトでまとめたいと考えています)





素朴な疑問
Q.なぜ、植物は種類によって適正な土壌pHが異なるのでしょう。
A.自生地の土壌環境によるという説があるようです。

Q.日本では酸性土壌がほとんどだそうですが、世界的には。
A.日本を含む雨の多い地域(熱帯雨林気候区など)とほぼ重なり、アルカリ性土壌は降雨の少ない地域(中国内陸部、中央アジア、北部アフリカ、北米中西部など)となっています。

思うこと
 植物は人類誕生の遙か以前からしたたかに生き延び、自分では一度根を下ろすと移動することができないため、与えられた自然環境に適応した個体だけが子孫 を残し続けてきました。ところが、人間によって別な地で育てられ、早く大きくしよう、もっと美しい花を、もっと収益の上がる実を・・と要求され続けています。さてその先には・・
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