SEARCH THIS SITE.
CATEGORIES
ARCHIVES
Calender
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< November 2020 >>
MOBILE
qrcode
PROFILE
OTHERS
初めての接ぎ木に挑戦(1990年)

 緑化樹木全盛の時代。低木性常緑樹で必ずと言っていいくらいに使われたのが、ヨーロッパのピレネー山脈、アルプス山脈などに自生するモンタナマツ(Pinus mugo)。伸び方の違いによって、緑化樹木としては立ち上がる立性(モンタナマツ)と匍匐する這性(モンタナハイマツ)とに分けられていました。しかし、何でもかんでも低く玉状に刈り込んだ「這性もどき」が横行した時代でもあります。


 私たちの苗畑でも毎年数千株を生産していましたが、それでも需要に追いつかない時代。そんなとき、春から初夏にかけて伸びた新葉が黄色く、夏になると色が褪めて緑色になる個体を見つけたのです。その幼苗を隔離して育てたところ、毎年そのような色合いになる性質であることがわかりました。

 

当年枝が初夏まで黄色を呈する個体が出現

 

 

 株が大きくなった年、冬に当年枝を40本程採取して雪中埋蔵。翌春に園芸本を片手に接ぎ木を試みたところ、6割が活着。

 

接ぎ木して3年目の苗を移植したところ(岩見沢にて)

 

 初心者の私にとっては一番ハードルの高い針葉樹の接ぎ木成功に気を良くし、この後は変異した個体を見つけては増殖を試みることになります。このように偶然の産物として得られた個体を「品種改良」とか「育種」というのはあまりにもおこがましいので「育種もどき」というカテゴリーとして、今後いくつかをご紹介したいと思います。

 

| 育種もどき | comments(0) | - | pookmark |
こぼれ種からの出現(1)

たまたまこぼれた種が発芽し、観察していて偶然見つけることがある。銅葉のアメリカテマリシモツケ「ディアボロ」の種がまき散らされたことで発生したこれもそのひとつ。

 

銅葉の園芸品種・アメリカテマリシモツケ「ディアボロ」

 

 

このように秋遅くに、辺りの草むらに自然発生した苗から何本か選び、仮植しておいた。多くは先祖と同じ緑葉または黄金葉であるが、彩度が低く褐色帯びた個体は、他の植物との組み合わせに違和感がなくおもしろそう。

 

 

最近はこうした色合いの園芸品種が出回っているようで、それらも「ディアボロ」の実生ではと推察している。

 

 

昨年はポットで養生し、今年になって地植えした苗

 

| 育種もどき | comments(0) | - | pookmark |
ムラサキツユクサ

気がつくと庭のあちらこちらにムラサキツユクサ(Tradescantia ohiensis:トラデスカンチア属)の株が出現しています。たぶん親株から種が落ちて発芽したのでしょう。業界ではこれを「こぼれ種で増えた」とも言います。アメリカ大陸原産で雑草扱いにされることもあり、繁殖力旺盛なので放置しないようにします。花は3弁で4弁のことも。色は青紫、紫、赤紫のほか白、桃系があります。

 

 

 

 

 

 個体差や変異があるようで、たまたま花弁に紫の筋が入ったものがあったので、この種を採取して播いてみようと思います。さて何が出るかお楽しみ。これは最も簡単でわかりやすい育種のひとつになるでしょう。

 

 

| 育種もどき | comments(0) | - | pookmark |
| 1/1PAGES |