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*卵の重さ

今から数十年前のこと

 

入社して1ヶ月間の研修を終え、

同期の仲間は本社、全国の支店、工場に配属されました。

私は本社勤務を命ぜられたのですが、都会と人ごみは苦手。

 

そこで、ダメもと

メーカーなのだから基本を身につけたいと言って工場勤務を懇願。

数日後、「3年を目処に戻ってきてもらう」という条件で許可されたのです。

(今のご時世だと、言うこと聞けないのならもう来なくていいよ〜だったかも)

後で思えば、この懇願が人生の転機だったかもしれません。

 

当時、この会社はアルミニウムの機械加工とスチールの連続成形が主力でしたが、

希望通りアルミニウムの表面処理部門へ配属されました。

 

数ヶ月経ったある日、処理ラインを見ていて、

「こういう方法で改善できるのでは」と思い浮かぶ。

翌日すぐに本社から開発トップがやってきて

「こ、これこそコロンブスの卵だ!」

 

 

実は、入社して間もない研修のとき、この上司が笑みを浮かべ

「君たちにノーベル賞は期待していない。まずはこつこつとコロンブスの卵を産みなさい。」

 

「答えを聞いてから、なんだそれなら私にもわかる、そうだよね〜という人が多い。

答えやヒントを聞かないと気がつかないから、コロンブスの卵というのです。」

 

「君たちは卵の重さがわかる人間(技術者)になりなさい。」

 

このときさらに感動したのは、

決して業績、生産性や技術力をアップさせよなど野暮な言葉がなかったことです。

(つづく)

 

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井上さんと砂澤ビッキ

 旧友と久しぶりに会うことを楽しみにしていたところ、北海道新聞社から封書が届きました。かつての花新聞編集長であり、北海道新聞・道新スポーツのプロカメラマンとして活躍された井上浩二さんと奥さんが本を出版されました。これは1979年から砂澤ビッキを訪ね、取材と撮影を重ねた集大成だと思います。

 

先日届いた案内状と購入した井上さんの本「四つの風」

 

 思えば2013年8月25日に案内をいただき、洞爺湖町芸術館を妻と一緒に訪ねました。ここは元・合併前の洞爺村町役場で、落ち着いた佇まいの建物の中に、ビッキの作品が展示されていたのです。

 

美術館の2階から洞爺湖を眺める、にぎやかな温泉街は中島をはさんで向こう岸にあります。

 

館の入り口

 

 

作品の展示室は撮影禁止なので、他の展示室をちょっとだけ・・・

作品を説明をいただきながらゆっくりと鑑賞。ご夫妻に見送っていただきました。

 

1月25日から3月22日まで開催されている特別展「詩と本棚」の案内も同封されていました

雪祭りの喧噪がなくなったころ訪ねてみようと思います
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異国と外国

 このままロンドン直行と思っていたら、何とドバイでトランジット(給油)。少し時間がかかるので空港のロビーで買い物したり羽を伸ばせるとのこと。港内バスで到着するとそこはイスラムの世界。思いがけず異国情緒を味わうことが出来てラッキーでした。興味をひく土産は見当たらないので帰りにでもと思っていたら、ノンストップでした(笑)気流の関係だったのですね。現在では往復ともロンドン直行の様です。

 

 ・・・サラリーマン時代に上司から

「プラントの輸出先に1年ほど出張して、技術的な指導してくれないか。」

「どこですか?」

「ドバイだよドバイ。」

断ると後輩に白羽の矢が。2年後に帰国した彼の無事を祝い、仲間と赤提灯で一杯〜

「現地が暑いかと思っていたら、湿度がないので意外と涼しかった。」

「君は九州男児だからな。」

「現地で東南アジア系作業員に気に入られ、休みに遊びにいったらお昼をごちそうになった。」

「おぅ、それはよかったね。」

数日後に遊びにいったとき、飼い犬の姿がなかったそうです。

 

 

 

 シンガポール22:00発のSQ22便は、現地時刻で早朝の6:15にロンドン着。時差が8時間あるのですが、特に時差ボケは感じなかったは幸いでした。ヒースロー空港からはせっかくなので地下鉄ではなくバスを利用し、町並みを見ながらロンドン・ユーストン駅へ。やっと外国に来たことを実感。

 

いくらでもいるね。思わずミーハーしてしまいました(笑)

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躾けされた人されていない人

 羽田からシンガポールまでと、翌日のシンガポールからロンドンまではいずれもシンガポール航空。羽田からの機内では情けない光景を目の当たりに。酒に酔った太めの日本人が大声で「おい、ねぇちゃん酒をもってこい。」取り巻きの若い部下たちが下品に笑う。多分ひとりでは何も出来ない連中なのだろう。さてロンドン行きは客層ががらりと変わり、ほとんどがイギリス人かイギリス在住・関連の人々。周囲にいた家族連れで小学生くらいの子供は、騒ぐこともなく静かに本を読んだり親と小声で会話。自分たちは「気品ある国」に向かっている〜心地よい緊張を感じたのです。

 

今からちょうど30年前のチャンギ空港(シンガポール)

 

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ガーデニング前夜(3)

 当時は私たち庶民が利用できるようなインターネットなどなかった時代。独自で何かしようとすれば、札幌の丸善で地図や刊行ガイドブックを購入したり、先の購読している雑誌の広告欄が唯一の情報源でした。道内の本屋には今のように海外の園芸・ガーデニング関連はないに等しい状況。そこで広告欄にある数社に手紙を出してカタログを送ってもらったのです。一番最初の取引先は、イングランド中部・ランカシャー(Lancashire)州の小さなナーセリー(nursery)で、1987年以降、エリカの園芸品種など興味深いものを送ってもらいました。寒冷地に適した外来種として当社が本格的生産を始めた第一号となったのです。

 

地方に行くとスイセンが〜動物に食べられないし病害虫に強い〜難しい理屈はいらない

 

 業界には今も親しくしている同世代の方がいて、数人のグループで緩やかな組織「Arborist Club」を結成。古今東西の緑化・造園事情、生産技術、木々の特性などをあれこれ語り合っていたときでもあります。1988年の冬、たまたまふたりで話をしていたときのこと。

 

「それじゃ行きましょうイギリスへ」「いいね行こう!」

 

 若かったですね。トントン拍子で話が進み、私たちが最も興味を持っていた生産苗畑(nursery)や樹木園(arboretum)を訪ね、見聞を広めることに。1989年3月初め旅費を安く済ませようと南回り。結果的にシンガポールでゆっくり1泊したのがいい経験となりました。たとえば・・・市内のシンガポール植物園(Singapore Botanic Garden)には意外にも大きく育った立ち性ビャクシン(Juniperus)があり、「へぇ〜暑くても平気なんだ。」耐寒性ばかり話題にしていたので驚いたのを覚えています。

 

 

 

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